用途不明? Apple Watch発表 来年始めに発売
2014年9月9日(米国時間)iWatchとして予想されていたアップルの腕時計型端末が発表された。
過去腕時計型端末の幾つかを使って来たのだが、正直に言えば、最近発表される腕時計型端末が全く面白くない。
どう考えてもメガネ型に比べるとメリットが良くわからないのです。
そもそも、親機であるスマホの子機として、腕時計に装着して利用するというコンセプトのマシンが本当に役に立つのか?
例えば日本の高性能高校生のように、メール着信後数十秒後には返信するような強者は例外としても、変に子機的なマシンを使わずとも、スマホをすく使える状態にすれば良いのでは?という気がする。
まぁ今回発表されたApple Watch詳細にまだわからん部分が多いのでなんとも言えない部分があるが、プッシュ&回転操作対応のリューズと圧力感知できるタッチパネル搭載ということで、UIまで腕時計型端末に最適化したOSとアプリで新しい腕時計の形をアップルらしく提案してくれると良いのだが。
先行した?サムスンのGALAZY Gearはなんというか、androidの子機として使うandroidという、同じ猫でありながら、キティちゃんの飼い猫になってしまったチャーミーキティちゃんみたいなわけのわからんポジションだったと思いますが、スマホと腕時計端末で同じような機能をつけても意味が無いので、十分に腕に装着した意味を見せて欲しいです。
スマホの子機的な端末が世の中に普及するシナリオをいくつか考えると
(1)現在の腕時計ってのは、手首という場所をぶんどっている割には、ただ単に時間を表示するしか出来ない低機能端末であり、当然ながら、同じ場所により便利な機能をもった端末が割り込む可能性というのは一つあるでしょう。
(2)iPhone 6 Plusのような大画面機の子機としての存在意義。まぁこれならわかりますね。
(3)歩きスマホ対策? おそらく今後歩きスマホ事故防止のため、世界中で、都市条例等による規制や、スマホメーカーに対して、移動中の操作に制約を加えるような機能の強制適用なんてのも可能性として考えられるが、子機として使えるデバイスによって、回避できる可能性。まぁメーカーとしては、歩きながら使う高機能端末って売り方はしないでしょうが。極端な話、歩きながら腕時計の時間を見る程度は当然違法にはならないわけだから、じゃあどこまでならOKなの?って話になる。意外とiWatchじゃなくWatchという商品名になった理由はこの辺だったりして.....
(4)子機としてのキラーアプリによる普及。うーん、どんなアプリになるんだろう。
次に、従来の腕時計型端末を振り返り、腕時計型の問題点を挙げてみる。
当然ながら、まずバッテリ稼働時間。現時点でApple Watchのスペックの詳細が発表されていないが、過去同様の端末だと長くても数日おきに充電が必要ってスペックになるでしょう。この点は腕時計に大きく劣る部分になります。
あと、もう一つ、汗をかかない人には痛くも痒くもないかもしれませんが、汗っかきに太バンドは特に夏場かなり大変なことになりますし、時計が熱を持つ仕様だとだいぶ装着感が悪くなります。上手いことメッシュ系で風を通すような設計になってればよいのですが。
私が以前使っていた腕時計型Palm(Fossil)の革バンドのやつは、ちょっとした異臭を放つようになり、設計上バンド交換もままならず、このニオイのせいで引退となりました。また同様にだいぶ長い間使ってたRaputer(ラピュータ)はゴムバンドの劣化というか、負荷が集まるところが切れてしまい。予備バンドも購入したけどまたそれも切れてしまい、結局はスポーツ系というかアウトドア系のバンドに交換してスーツで装着してましたが、まぁ見た目は完全におかしかったですね。バンドの耐久性については、一般の時計と比べて頻繁に充電するため、当然ながら頻繁に付け外しすることになるため、通常の時計基準の耐久性では、不足してしまうってことに起因してるかと思います。ただし、このへんの耐久性の問題はアップルのことなので、十分に解消されてるとは思います。
バッテリが空になった際にアップルウォッチ内部のデータにアクセスできない点については、おそらく親機となるiPhoneと同期されてるでしょうから、この辺は上手く処理されるでしょう。
ただ、Bluetooth(だと思う)をONにしてデータのやり取りをする分だけiPhoneのバッテリが少し消耗することにはなるでしょう。
現状分かってるスペック等を見てみると、まず、デザイン的な面は従来の腕時計型デバイスよりもカッコイイとされています。まぁ確かに従来デザインまで考慮するだけの余裕を持って世に出した腕時計型デバイスはなかったでしょうね。マグネットによって調整するバンドなんかはカッコイイというかスマートですね。
機能としては、温度計や心拍数やら、運動量計的な機能はがついてるんでしょうね。カメラはおそらくついてないようですが、腕時計型デバイスにカメラは私は不要かと思います。デモ映像では、iPhoneのカメラのリモコンとして使うような映像もありましたが、この機能は意外と受けるかもしれません。
ある程度音声入力を使って操作っていう方向性なのかもしれませんが、個人的にはそっちの方向にはあまり行ってほしくありません。夜道で喋りながら歩く人(ケータイの通話ね)すごく怖いです。まぁ東京の日中なんかは通話してないのに話しながら電車載ってる人とか歩いてる人もそこそこいますが。
電話をかける機能は実装されてる感じなのですが、うーん、どうなるんでしょう。
メリットしてこのくらいですかね、価格相応か?となると大きな疑問ありです。
近い将来ヘッドマウント型のウェアラブル端末は3~5万円くらい?腕時計型端末は2万円以下くらいになるんじゃないかな。ちょっと349ドル~という価格設定はiPhoneの子機というポジションを考えると高いと思います。
重箱の角をつつくような意見かもしれないが、「iWatch」ではなく、「Watch」と名づけた意味として、単なるiPhoneの子機ではなく、将来的にはもっとフレキシブルにいろんなものに繋がって、予想もしなかった便利なデバイスになることを望みます。
私個人の希望としては、もっともっとチープでも良いので、機能を絞り込んだ低価格な物が欲しいです。
このWatchでキラーアプリを開発して大金持ちになる人が出てくるでしょう。
腕時計ならでわのアイデア、どんなのが出てくるか楽しみです。
機能的には睡眠中とか24時間の体内の状況をモニターしてなんたらかんたらっていうのはどこかの段階でWatchで当たり前の様に使われる様になるのでしょうが、現時点では多分バッテリ容量的にアウトって感じがします。